「クラブの存在が日常化していく」
「サポーターの皆さんとはよくお話ししますね」と取材に話すのは、鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛代表(41)。
「コレオをやりたいと私たちに話があったのは、前節(11月17日・藤枝MYFC戦)が終わった直後でした。クラブとしては前日準備のためにスタジアムを開放するなど窓口業務は少しやりました。でもサポーターさんが企画・実行されたことで、クラブとしてはありがたいです。嬉しいですよね」
地元2クラブが統合して14年に誕生した鹿児島ユナイテッドFCは、JFLを経て16年にJ3へ参入した。ホーム戦の平均観客動員数は、17年の3508人から18年は4040人へと約15%アップ。着実にサポーターを獲得している。
その裏には、クラブの確かな集客への施策があるようだ。徳重氏は「地域密着の活動は大事にしています」と話す。
「今年は11月までに230回ほど何らかの活動をしてきました。選手はサッカー教室、市とのイベント、県立図書館での読み聞かせなどを通じて地域の方々と触れ合い、地元のお祭りにも参加させてもらいました。直接声をかけてもらったり写真を撮ったりして、そのつながりで力をいただいています。
活動が360回を超えたらほぼ毎日1回。そうなるとクラブの存在が日常化していくのではないかと思います。試合の日だけでなく、鹿児島ユナイテッドが生活の中に当たり前にあるようにしたいです。そのために必要なのは積み重ね。今回1万人以上も足を運んでいただけたのは、もしかしたら今までスタジアムに行くほどではなかったけど応援はしてくださっていて、J2昇格がかかる試合ならと思われた方々がいらっしゃったのかもしれません」