参院選で与党の逆風になるおそれも?
2019年夏の参院選への与野党の思惑も絡んでいるようだ。与党側は漁業者の反発を念頭に、統一地方選や参院選よりなるべく前に法案を処理したいとの思惑から、臨時国会で成立させたい考えといわれる。
対する野党は2016年の参院選で、第1次産業が多い東北地方の1人区を中心に善戦したが、背景には環太平洋経済連携協定(TPP)への農業関係者の反発・懸念があったと分析している。そこで、2019年の参院選もにらみ、改正法案への不安が強い小規模漁業者へのアピールを狙って、参院の審議でも政府を厳しく追及する構えだ。
入管法改正案とよく似た構図だけに、12月10日の国会会期末に向け、漁業法改正案を巡っても、与野党の攻防が激しくなりそうだ。