元貴乃花親方「相撲は日本語じゃなく、ヘブライ語」 真偽を専門家に聞いてみた

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近い発音の言葉はあったが...

   花田さんの発言がスポーツ紙などで伝えられると、ネット掲示板やツイッターなどでは、「相撲はヘブライ語」だという主張に、「初めて聞く珍説」「語源は諸説あると思うけど」といった疑問が相次いだ。

   確かに、日本人はユダヤ人と共通の先祖を持つとする「日ユ同祖論」を唱える一部主張では、相撲にも発音が類似しているヘブライ語があると、ネット上のまとめサイトなどで紹介されている。

   とはいえ、根拠あるソースに乏しく、広辞苑で「相撲」を引くと、「動詞『すま(争)う』から」と説明がある。日本相撲協会のホームページでは、相撲の起源として、古事記や日本書紀の中にある力くらべの神話などを挙げている。

   日本ヘブライ文化協会の阿部望副理事長は11月29日、J-CASTニュースの取材に対し、「シュモー」の発音に近い言葉としてヘブライ語の「shmo」「shemo」があると指摘した。

   神様を示す「彼の名前」という意味だそうだ。日本相撲協会のホームページによると、相撲は古来、神様に捧げる儀式として行われたといい、そのことから、相撲とヘブライ語に関連があるとされた可能性があるが、花田さんが言う「相撲はヘブライ語」だとするソースの存在は、確認できなかった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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