「プロフェッショナルを目指し、30代のうちに自分の強みを磨くべき」
一方、気を付けたい点もある。30代になると役職につきたいと考えることもあるだろう。これが、冷静な判断をできなくしてしまいかねない。
「『ディレクターとして採用します』『支店長になっていただきます』といった言葉をかけられると魅力的に映りがちです。『自分にできるかな?』と思いつつも舞い上がってしまうんですね。ですが、待遇だけで飛びついてしまうと長く続かなかったり、自分が思っていた力量と本来の力量との間のギャップが生じたりして、2~3年でまた転職することになる人もいます。
確かに役職についたら、家族や知り合いにも鼻が高いでしょう。しかし、そうした見栄やプライドは一旦置いておかないと失敗する可能性が高いです。大事なのは、まず自己分析をした上で、自分に合っている仕事かどうかを考えることです」
30代後半になると、「自分が今の会社で出世できるのはここまで」という限界も徐々に見えてくる。必ずしも1つの会社で思った通りのキャリアを歩めるわけではない。板倉氏は「私がアドバイスしたいのは、他の場所でも活躍できるよう、プロフェッショナルを目指し、30代のうちに自分の強みを磨いておこうということです」と話す。
「合わない部署に配属されてしまった場合などは、そこで能力を磨くモチベーションがついていかないでしょう。ずっと我慢して仕事を続けていくのは難しいものです。
その時、社内で希望を出しても異動できなかったら、転職という選択肢を考えてみるのもいいと思います。『この仕事でプロフェッショナルになろう』と思える道を探すことができるかもしれません。私たちSpring転職エージェントは様々な転職者の話を聞いてきましたし、成功事例も数多くご紹介できます。転職やキャリアアップについてご相談していただければ、全力でサポートさせていただきます」
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