「自殺の名所」と一部夕刊紙で報じられたが...
一部の夕刊紙は、高千穂峡一帯の橋を「自殺の名所」と報じたが、検索では、神都高千穂大橋で過去に自殺がどれだけあったのかは分からなかった。
高千穂署に11月27日、J-CASTニュースが取材すると、少なくともここ1年は飛び降り自殺を聞いたことがないとした。
西臼杵広域行政事務組合消防本部は、警察からの依頼で捜索補助などの出動をすることが、年に0~2件ぐらいあると取材に答えた。今回は出動しなかったそうだ。神橋や高千穂大橋では、ここ数年警察からの依頼はないという。
宮崎県西臼杵支庁の土木課は、神都高千穂大橋での飛び降りは、過去3年は聞いていないが、それ以前には数人いたと明かした。ほかの2橋は、高さがないため、ほとんど聞いていないという。管内には、自殺対策としてフェンスを張っている橋もあるが、三段橋についてはフェンスがないとしている。
ただ、高千穂峡は、17年は約130万人もの観光客が訪れているため、地元の関係者は、「イメージダウンになったら残念で、今回のことに困惑している」と取材に話した。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)