宮崎県高千穂町の家族ら6人殺害事件で、関与の疑いも出ている次男(42)が飛び込み自殺したと報じられた巨大なアーチ橋は、観光名所の高千穂峡でも、人気の撮影スポットとされている。
それだけに、地元の関係者からは、「イメージダウンになったら残念だ」と困惑の声も漏れている。
ロープを使って遺体を吊し上げる作業に驚きの声
農業男性(72)の家族ら6人の遺体が次々に見つかったと2018年11月26日にメディアが伝えると、神話の里と言われる静かな山あいの町は騒然となった。その後、現場から約3キロ離れた「神都高千穂大橋(しんとたかちほおおはし)」の直下の五ヶ瀬川で次男の遺体が見つかり、飛び込み自殺したと報じられている。
神都高千穂大橋は、2003年に完成した全長約300メートルの大きな橋で、高さは約115メートルもある。高千穂峡から見上げると、大正時代の「神橋」、昭和の「高千穂大橋」、そして、平成の「神都高千穂大橋」と順に高くなる3つの橋が望める。その眺めから、三段橋の愛称でも呼ばれている。
次男の遺体は、翌27日朝から警察官30人体制で運び出しが始まり、テレビでも、その様子が実況中継された。
警察官が遺体をオレンジ色のケースに収め、クレーン車からロープを使って吊し上げていく。その光景に、「あの辺の橋って滅茶苦茶高いんだよね...」「もう完全にサスペンスじゃん」とツイッター上などでは驚きが広がっていた。
ネット上でグーグル検索すると、一時、「神都高千穂大橋飛び降り」「神都高千穂大橋心霊」といったワードが候補に挙がってもいた。