作者があのカルト的名作の人だった
基本的には、ゴーン氏は当時のパブリックイメージ通り、明晰かつ現場も大切にする、パワフルで有能なリーダーとして描写されている。同時に、時には迷い、また悩む「人間くささ」も演出される。要するに、いかにも「マンガ的」なヒーローだ。
というわけで、(1万円の価値があるかは別にして)漫画としては面白い『カルロス・ゴーン物語』。ゴーン氏に取材して原作を手掛けたのは、フリーライターの富樫ヨーコさん。そして作画は、戸田尚伸さん。なんと、「週刊少年ジャンプ」に連載された「惑星をつぐ者」の作者である。短期連載で終わったが、ジャンプの「隠れた名作」としてしばしば名が挙がるカルト的タイトルだ。プレミアがついていたのは、もしかしたらこっちのせいかもしれない。
というわけでこの漫画、経費で落ちませんでしょうか。
(J-CASTニュース編集部 竹内 翔)