巨人は2018年11月26日、西武からFA宣言した炭谷銀仁朗捕手と正式契約を締結し、原辰徳監督が同席のもと都内ホテルで入団会見を行った。炭谷は巨人と3年契約を結び、年俸は1億5000万円(金額は推定)で背番号は「27」に決定した。
入団会見では、巨人のチームカラーであるオレンジ色のネクタイを着用し、「巨人愛」をアピールした炭谷。来季は小林誠司、宇佐見真吾、大城卓三、そして捕手に復帰する阿部慎之助らと正捕手の座を争うことになるが、炭谷の背番号を巡ってネットでは宇佐見に同情的な声が殺到している。
森祇晶氏以来の特別な番号
巨人の捕手にとって背番号「27」は特別なものである。巨人の黄金時代、V9達成に大きく貢献し「巨人の頭脳」と呼ばれた名捕手・森祇晶氏が現役時代に付けていた背番号である。
宇佐見は2016年に巨人に入団。ルーキーイヤーは1軍での出場はなかったが、翌2017年は春季キャンプから1軍スタートでスタートし、8月8日の阪神戦で1軍初打席初安打を記録。8月18日のDeNA戦ではプロ入り初本塁打となるサヨナラ本塁打を放ち、存在感を見せつけた。
これらの活躍が高橋由伸前監督に認められ、2018年に背番号「52」から「27」へ。高橋前監督の大きな期待が込められた背番号だった。
ところがその栄光の「27」は、炭谷の加入により、わずか1年ではく奪されてしまった。宇佐見の来季の背番号は「32」に決定した。
原監督はバッサリ「時期尚早」
プロ野球は厳しい競争社会とはいえ、ツイッターでは宇佐見の背番号はく奪に巨人ファンをはじめとし、プロ野球ファンから同情の声が殺到している。
「宇佐見がかわいそう炭谷が32でいいじゃん」「宇佐見うぁあわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!ないた」「炭谷が背番号27ということは、宇佐見は1年でまた背番号変更か...」「宇佐見の27番を取るなよ」「なんで宇佐見の背番号変更すんのよ?捕手で育てるつもりじゃなかったけ?」
この日の入団会見で原監督は「若い小林、大城、宇佐見、いいキャッチャーはいますが、日本一を狙うには時期尚早」とバッサリ。自身の実績を評価される形となった炭谷は「日本一奪回に向けて力になれるよう、貢献できるよう頑張っていきたい」と抱負を語った。
来季、栄光の巨人軍の正捕手争いが繰り広げられるが、現時点で原監督が寄せる背番号「27」への期待は大きい。