稀勢の里が受けた「激励」の意味 横審決議の持つ重さ

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若乃花、貴乃花ともに「勧告」から3場所後に引退

   稀勢の里は昨年夏場所から8場所連続で休場し、今年秋場所で復帰して10勝を挙げた。完全復活を目指した九州場所では初日から4連敗を喫して5日目から休場に追いやられた。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は稀勢の里の途中休場が決まった当初、「次に出る場所は大切になる。そんな簡単に(初場所出場とは)いえない」と初場所の出場に慎重な姿勢を見せていたが、北村正任委員長は「来場所での再起に期待する」と話しており、もう猶予はない。

   かつて横審から休場勧告を受けた若乃花は、勧告後、3場所で引退している。貴乃花は勧告を受けた場所では12勝3敗で復活を果たしたものの、その後、ケガが回復することなく、若乃花同様に3場所後に引退した。

   九州場所では22歳の小結・貴景勝が初優勝を果たし、角界には確実に世代交代の大きな波が押し寄せている。来年、33歳を迎える稀勢の里。初場所では横綱にふさわしい成績と優勝争いが求められ、12勝以上が目安となるだろう。ただ、この責務は初場所に限ったことではなく、横綱である限り常に求められる。

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