「日産・ルノーで世耕氏『日仏政府は口挟まず』」の見出しでニュースが流れた数時間後、今度は「『3社連合トップはルノー会長が』 仏経済・財務相が考え示す」との報道が......
こうした展開をうけ、ツイッターでは「話がなんか噛み合ってない」「フランス政府はもう介入してるんじゃないか」といったツッコミの声も出ている。
「フランス政府が先手を打った格好」報道も
「日仏政府は口挟まず」の方の記事は、読売新聞(ウェブ版、以下同)が2018年11月26日の朝7時20分頃に報じた。それから数時間後、TBSが「3社連合トップは~」記事を流した。
読売記事では、世耕弘成・経済産業相が訪問先の北京での会見(25日)で、日産と仏ルノーの企業連合について、「『日仏政府間で、民間企業のこととして、静かにしっかりと見守ることを確認した』と述べた」として、「日仏政府とも当面、積極的な干渉を控えることで折り合ったと明らかにした」と伝えた。
一方、TBS記事によると、フランスのルメール経済・財務相は25日の「地元テレビ」の討論会で、日産・ルノー・三菱自動車の3社連合のトップについて、「ルノーのトップであることが連合の原則であり、22日に世耕経済産業大臣と会談した際にも原則に変更がないことは確認できている」とした。この記事の末尾では、「(近く予定される3社での)協議を前にフランス政府がルノーの筆頭株主として先手を打った格好です」と解説している。