交渉をすべて非公式で行う
阪神が見せるもうひとつの「誠意」とは、西投手との交渉をすべて非公式で行うことだ。西投手との交渉を前にスポーツ紙などで契約内容に関する報道が飛び交い、阪神が4年総額20億円を用意していると報じるメディアもあった。
これらの報道に多くの阪神ファンが反応した。ネットでは阪神への批判をはじめ、西投手の「値打ち」にまで話題が及んだ。球団関係者によると、今回、非公開で交渉を行うのは、不正確な情報が出回ることで、西投手が負う精神的な苦痛を考慮したものだという。
甲子園球場での阪神ファンの声援、ヤジ、そしてメディアの取材攻勢。16日の交渉で谷本修球団本部長は、公私にわたって注目を浴びる阪神という人気球団の宿命ともいえる事実を西投手に真正面から包み隠さず伝えたという。
獲得に名乗りを上げる全球団に対して再交渉という「誠意」を見せる西投手。その「誠意」応える球団はどこになるのか、西投手の決断に注目される。