原巨人、生え抜き選手たちのモチベーションが下がる理由

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   巨人の原辰徳監督が、広島・丸佳浩外野手と西武・炭谷銀仁朗捕手の獲得へ向けて自ら出陣する可能性を示唆した。原監督はすでに球団に2選手の獲得の意志を伝えており、交渉のテーブルへの自らの出馬へ意欲を見せた。

   原監督は事実上、チームの編成権を握っており、球団は原監督の意向に沿ってチーム編成を行う方針だ。来季に向けた補強プランに関して、ここまで明らかになっているのが、元オリックスの中島裕之内野手、丸外野手、炭谷捕手の獲得で、水面下で元マリナーズの岩隈久志投手の調査をしているとの報道もある。

   激しい争奪戦を呈している丸外野手の獲得に向けては、残留を望む広島、丸外野手の地元ロッテを上回る4年20億円以上の大型契約を提示し、さらに原監督が現役時代に付けていた背番号「8」を用意しているといわれている。

   3年6億円を用意している巨人はこの日、炭谷捕手と早速初交渉に臨んだ。原監督は大塚副代表兼編成担当を介して「優勝するために捕手の要である炭谷選手がどうしてもほしい」と熱烈ラブコールを送り、原監督ならではの誠意を見せた。

   中島内野手に関しては巨人への移籍が濃厚で、岡本和真内野手の3塁コンバート、阿部慎之助選手の捕手専念にともなう補強選手として期待される。

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同じポジションの選手からは不安の声も

   大型補強の本質は来季の優勝にあるが、原監督にはチーム内の競争力を高める目的もある。他球団で実績を残した選手を獲得することで、生え抜きの若手に刺激を与え、競争心の芽生えを期待している。だが、この「親心」は必ずしもチーム内で受け入れられていないという。

   関係者によると、巨人の大型補強がメディアで報じられるたびに生え抜き選手は戦々恐々とし、モチベーションは低下していく一方だという。

「球団は高い金を払って獲得するわけですから、FAで移籍した選手を使わないという選択肢はない。中島や炭谷はレギュラーではないでしょうけど、丸は一年を通して起用される。ただでさえスター選手を抱える巨人だけに、岡本以外の若手にチャンスが巡ってくることは今シーズンよりも減るでしょう。同じポジションの選手からは不安の声が上がってます」

   高橋由伸前監督の体制下では若手育成を掲げ、岡本内野手をはじめ積極的に若手を起用してきた。チーム内での競争心を活性化させる目的もあったが、うまく機能せず結果を残すことが出来なかった。

   これとは対照的に原監督は、他球団からベテラン選手を獲得することでチーム内の競争心に火を付けようとしている。丸外野手、炭谷捕手、中島内野手の獲得に成功すれば、チームはより一層厚みを増すことになるが、チーム内の競争心という観点からいえば、大いに疑問が残る補強となるだろう。

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