「やるかどうかは、各教育委員会か各学校での判断」
さくらんぼ計算については、ネット上で賛否が分かれている。
疑問を呈する向きとしては、「10を1つの束にする、というのがどうも違和感がある」「わかる子が算数をつまらなく思ってしまう」「自分に合ったやり方で計算させてあげればいい」といった声が上がった。
一方、「いや別にこの計算方法は悪くないとは思います」「5以上の数字はさくらんぼ計算の方が楽だな」「わたしは好きで いい教え方だなあと感じた」と賛同する向きも多かった。
文科省の教育課程課は11月15日、J-CASTニュースの取材に対し、「さくらんぼ計算」という言い方はしていないものの、その考え方は、学習指導要領の「解説」で示したと答えた。
そこでは、小学校1年の加法、減法の考え方の中で、「計算の意味や計算の仕方を、具体物を用いたり、言葉、数、式、図を用いたりして表す活動」だとして、さくらんぼ計算とは違う図で説明されていた。
「これでやらなければならないということではなく、こういう考え方で計算できるという基準を示しただけです。やるかどうかは、各教育委員会か各学校での判断になります」
なお、さくらんぼ計算という言葉は、十数年前から使われていることは確認できるが、だれが考えて提唱したのかまでは分からなかった。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)