愛知県内にあるTSUTAYA店舗のアルバイトが、「原爆Tシャツ」騒動渦中の韓国のボーイズグループ「防弾少年団(BTS)」について客が悪口を言ったとして、個人情報を晒すこともできるとツイートし、批判が相次ぐ炎上騒ぎになっている。
ツイッターのアカウントは削除されたが、TSUTAYAは、J-CASTニュースの取材に答え、「不快な思いをさせて申し訳ない」と謝罪した。
「許さないからな」「個人情報を取り扱う仕事上...」
このアルバイトは、BTSファンの若い女性だとみられ、2018年11月13日に店で勤務中、客が「韓国人の紅白取り消しになった男のアイドル、頭おかしい」とBTSの悪口を言ったとツイッター上で明かした。
そして、「運営してる今回の事務所の責任で、所属アーティストに非はないとしてるね」と指摘したうえで、「許さないからな」と客に対して不満を爆発させた。
それでも、怒りが収まらなかったらしく、その後、「個人情報を取り扱う仕事上、名前から性癖まで暴露可能だ」と客の情報を漏らすとも受け取られかねないツイートをした。
こうしたツイートは、ネット掲示板などでやり玉に挙がって、アルバイトのツイッターが炎上する事態になった。「これはダメだよ 守秘義務違反」「店員やっちまったなw」「ツタヤ厳しい対応しないと流石にこれはヤバイ」などと書き込まれ、その後、アルバイトのツイートやアカウントは削除された。
「不快な思いをさせて申し訳ない」と解雇も検討
この騒ぎで、アルバイトのツイッターに対し、過去の「問題発言」についても突っ込まれている。2017年9月には、在籍するとされた大学の教員の名前を挙げて「殺す」としたり、ある学部を「燃やす」としたりする書き込みもしていたからだ。
自らの名前や顔写真のほか、就職活動をしており、学習塾の講師を予定しているといった情報も晒されている。
TSUTAYAの広報担当者は11月15日、愛知県内の店舗のアルバイトであることを認め、こう取材に話した。
「ご不安やご不快をおかけして、大変申し訳なく思っています。アルバイトには、SNSのマナーやルールについて啓蒙していましたが、行き届いていませんでした。今後は、再発防止策を検討したいと考えています」
このアルバイトに対しては、ツイートの経緯について事情を聴いているとし、解雇するかどうかを検討するとしている。
在籍するとされた大学では、アルバイトと同じ名前の学生がいるかどうかなどを調査していると取材に答えた。ツイートで名前を出された教員は、取材に対し、「ツイッター上の発言のことを初めて聞いた。同じ名前の教え子はいない」と話した。
アルバイトがツイートで挙げた大手学習塾は、同じ名前でグループ会社に内定者がいるとしたうえで、調査していると取材に答えた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)