「2018年 ユーキャン新語・流行語大賞」の候補語に「筋肉は裏切らない」がノミネートされた。「みんなで筋肉体操」(NHK総合)の決めゼリフで、出演者の武田真治さん(45)の代名詞となりつつある。
しかし、11月11日に放送された情報番組「サンデージャポン」(TBS系)で、武田さんは「それ僕のセリフじゃないんですよね」と謙遜気味。確かに、番組で武田さんは「筋肉は裏切らない」とは発言しておらず、番組の最後に司会を務める近畿大学の谷本道哉准教授が同フレーズを締めの言葉として発していたというのが実情だ。
そのためか、武田さんは「このタイミングでは(メディアに)お邪魔したくないとは申し上げたんですけど」と、自身が受賞するという流れになって良いのか戸惑い気味であることを公表。これに対し、サンジャポ司会の爆笑問題・太田光さんは「谷本先生じゃ絵にならないからね」と武田さんを推していた。
かつては「フェミ男」と言われ、筋肉とは無関係な武田さんだったが...
その武田さんは高校生の時に、「第2回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを獲得。デビュー後は、華奢な雰囲気が魅力の男性タレントである「フェミ男」の代表格として飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍していたが、2014年に発売した著書『優雅な肉体が最高の復讐である。』(幻冬舎)では、その活躍の最中に発症した顎関節症と、その治療のために筋肉トレーニングを始めたことを明かしている。
著書によると、仕事のストレスなどから顎関節症を発症した武田さんは、歯科医院での治療と並行して鍼灸院でも治療を実施。その際に鍼灸師から、「顎だけに負担が集中しないように身体全体に筋肉をつけるように」との指導を受け、筋トレに開眼したのだという。なお、武田さんは著書の前書きで、40歳になるまでは筋トレについて公言することは極力避けてきたことを明かした上で、著書で筋トレを公表するに至った思いを以下のようにつづっている(出版時点で武田さんは41歳)。
「なぜなら若い肉体が美しいのは当たり前で、それをあえて披露する特別な理由などないと思っていたからです。しかし今、自分が地道に続けていたことが、僕と同世代の人たちとの間で肉体や健康状態に大きな差を生んでいる気がして、自分でもこれまでの歩みを振り返りながら、一冊の本に自己をさらしてみようと思いました」
著書発売から4年。流行語大賞でこれまでの努力の成果が示されるか。
(J-CASTニュ-ス編集部 坂下朋永)