死去の成田賢さん「不屈」の歌手人生 病、ケガ、死亡説も...26年のブランク乗り越え再起

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   「サイボーグ009」(1979年版)の主題歌「誰がために」などで知られる、歌手の成田賢さんが2018年11月13日午前、肺炎のため亡くなった。73歳。本人の公式ツイッターで発表された。

   アニメ・特撮ソングの世界でも活躍した成田さんの死去に、「アニソンの帝王」水木一郎さんも「残念でなりません」と追悼のコメントを発表した。中川翔子さんら、その歌声を愛した著名人からも相次いで惜しむ声が上がっている。

   一方その歌手人生は、平坦なものではなかった。

  • 成田賢さんの公式ツイッター。死去の直前まで更新されていた
    成田賢さんの公式ツイッター。死去の直前まで更新されていた
  • 成田賢さんの公式ツイッター。死去の直前まで更新されていた

GS、アニソン、そしてCMソング

   1945年に満州で生まれた成田さん。デビューは、グループサウンズ(GS)のメンバーとしてだった。

   1960年代後半に起こったGSブーム。ジュリーこと沢田研二さんを擁するザ・タイガースなどが群雄割拠する中に登場したのが「ザ・ビーバーズ」だ。成田さんはツインボーカルの一翼を担い、サイケデリックなサウンドに貢献した。一般からの人気という面ではやや地味だったが、玄人好みのバンドとして知られ、その後も再評価されている。

   解散後はソロ歌手に転身、中でも1979年に「サイボーグ009」の主題歌「誰がために」で知られる。「九人の戦鬼と......」などのフレーズが印象的な、原作者・石ノ森章太郎さん自ら作詞を手掛けたこの曲は、アニメ版「009」を象徴する曲として多くのファンに愛された。翌80年には特撮作品「電子戦隊デンジマン」の主題歌「ああ電子戦隊デンジマン」を担当、これも人気を呼んだ。

   また、意外と知られていないのがCMソングでの活躍だ。「東ハト、キャッラメルコ~~ン」とのびやかに歌う「キャラメルコーン」をはじめ、200を超えるCMに、その声を吹き込んだ。

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