錦織「修正力」で勝利つかんだ 4年8か月ぶりフェデラー撃破の背景

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修造「観客は何が起きたのかわかっていなかった」

   だが、この日の勝利は錦織の力でもぎとったもの。サービスキープが続く緊張感の中、得意のサーブ・アンド・ボレーで揺さぶりをかけながら、タイブレークではフェデラーのミスを誘い出して第1セットを先取した。

   テニス解説者の松岡修造氏は自身の公式サイトで、第1セットに錦織が見せたスーパーショットに関して言及。5-6で迎えた第12ゲームの15-30、錦織が右手一本でバックハンドを決めたショットを松岡氏は大絶賛した。

「セカンドサーブをフェデラーがフォアハンドで半端ないリターン...。このポイントを奪われたらこのままフェデラーがセットを取り、敗れていただろう。そこでみせたのがっ!圭 超半端ない!片手バックハンドエース 観客は何が起きたのかわかっていなかった。完全にフェデラーがポイントを奪ったと感じていたからだ」

   両者ブレークを奪い合うスタートとなった第2セット。ストローク戦で勝機を見出した錦織が力強いフォアハンドでポイントを重ねて第6ゲームをブレーク。この日2つめのブレークを許したフェデラーはその後、プレーに精彩を欠き、錦織が勝利を手繰り寄せた。

   フェデラーはかつて次のように言っていた。

「男子の試合では、1つのブレークはよくあることだ。でも2つ目を許した時、何かが上手くいかなくなっていると感じてしまうものだ」

   この日、錦織が見せた「修正力」がレジェンドのミスを誘い、4年8カ月ぶりの勝利をもたらしたのだろう。

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