「そんなに目くじら立てなくても」 「やらせ疑惑」イッテQを擁護する視聴者たち

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   日本テレビ系の人気バラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」で、やらせ疑惑が報じられ、公式サイト上に長い釈明文がアップされた。

   疑惑を否定しながらも、誤解を生む表現を認めた形だ。一方、ネット上では、番組のあり方をどうみるかで、議論になっている。

  • 報道への見解を載せた番組の公式サイト
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自転車で水上を渡る「橋祭り」が大流行としたが...

   番組の名物企画「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」では、2018年4月8日の放送で、ラオスで行われているとした「橋祭り」を取り上げた。水上に架けられた細長い板の上を自転車で渡っていくもので、東南アジアで大流行しているという。開催地域ごとにルールを定めているとし、今回は、吊るして回転させる4つの玉を障害物とした。

   年に一度の祭りで、当日は、街中の人が集まってきたと紹介。お笑い芸人の宮川大輔さん(46)が、参加者20人に交じって勝ち抜き戦を戦った。

   ところが、週刊文春の11月15日号では、現地の関係者らへの取材で、祭りは、日テレ側が提案して実現したもので、デッチ上げだったと指摘して、日テレ側の反論も紹介した。ネット上でも、大きな話題になっていたが、番組の公式サイトでは、8日になって日テレの情報・制作局長名で釈明文が掲載された。

   それによると、「橋祭り」は、現地の祭りを意訳して名前をつけたとし、次のように疑惑に反論した。

「今回の企画は、現地からの提案を受けて成立したもので、番組サイドで企画したり、セットなどを設置した事実はなく、また、番組から参加者に賞金を渡した事実もございません」

   現地コーディネート会社からの提案では、「東南アジアのテレビ局でも取り上げられるなど各地で人気となっている催し」「ラオスでは村単位で開催されている」と説明を受けたとした。

番組への影響を心配する人たち

   しかし、十分に確認しなかったため、この会場で初めて行ったにもかかわらず、「毎年行われているかのような、誤解を招く表現」で放送してしまったと認めた。意図的に隠した事実はないとしたものの、反省すべき点があったとして謝罪した。今後も、祭り企画は続けたいとしている。

   日テレの釈明などを伝えるニュースのコメント欄やツイッター上では、番組のあり方を巡って様々な意見が書き込まれている。

   吊り下げられて回転する玉などの凝った仕掛けがあったり、祭りの会場で見物人の姿があまり見られなかったりしたことから、「こんな祭りラオスにはなかろう」「確かにこれは日本のバラエティー番組感が強いような気がする」といった指摘があった。

   また、「視聴率目当てに外国の文化や伝統を歪曲し、軽んじているなら問題はある」「バラエティだからいい、海外だからいいだけでは済まされない」などと、日テレへの疑問や批判も出た。

   一方で、人気番組だけにやらせ疑惑の影響を心配する声が相次いでいる。擁護する向きもあり、「ある程度の誇張や台本があるのはわかってるのでそんなに目くじら立てなくても」「少しくらいは、現地や番組側の演出があってもいいと思う」「現地の人達が一緒に楽しんでるなら良いかな」といった声が漏れていた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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