スマートフォン用の送金アプリ「Kyash(キャッシュ)」で障害が起き、ここ5日ほどクレジットカードによる自動チャージ(オートチャージ)が制限されている。
ツイッターでは「買い物ができない」「Kyashの障害さすがに長すぎませんか」といった声も。J-CASTニュースは、復旧のメドを聞いてみた。
11月3日から制限されている
Kyashは17年4月にサービスを開始。当初は個人間の無料送金アプリとして、割り勘精算などをメインに押し出していた。その後、18年2月にコンビニや銀行口座でのチャージ(入金)、3月にVisaプリペイドカードとしての機能を追加。当初はスマホ上にカード情報を表示するのみだったが、6月から国内の実店舗でも使える「リアルカード」の発行を開始した。
リアルカード最大の特徴は、キャッシュバックだ。決済ごとに2%を算出し、「Kyash残高」に月1回付与される。多くのプリペイドカードは事前の手動チャージが必要だが、Kyashの場合、クレジットカードと紐づけていれば、「Kyash残高」がゼロでも、決済ごとに自動でチャージされる。
今回、障害によって利用できないのは、この自動チャージを伴う決済だ。11月3日18時台から制限され、8日19時現在も使えない。なお、それ以外の「送金」やGoogle Payによる決済、事前チャージや送金の受け取りで「Kyash残高」がある状態での決済は可能だ。記者も8日午後、都内のセブン銀行ATMでチャージし、残高から決済することができた。
突発な取引増が原因
J-CASTニュースは8日、Kyashの広報担当者に、現状を確認した。
「11月3日に突発的に非常に多くのお取引があり、システムに高負荷がかかる取引量だったということで、自動チャージの制限をさせていただくに至りました。今後、突発的な高負荷がかかる取引量にも耐えられるように、システムの見直しとテストを行っている最中です」
今後のスケジュールとしては、テストを行って、ユーザーに迷惑をかけずに取引を行える、高負荷の取引にも対応できる、と判断でき次第、解除していきたいと考えているとの回答だった。