大阪市内で黒い乗用車が交差点内をグルグル回って暴走する動画がツイッター上にアップされ、騒ぎになっている。
車を運転していた男は警察に取り押さえられたが、一体何があったのか。J-CASTニュースでは、大阪府警に話を聞いた。
動画は、80万回以上も再生され、波紋広がる
この乗用車は、道路横の看板にぶつかりながら、交差点内を何度も回り続けていく。タイヤがきしむ音が響き渡り、「何あれ?」と声が上がる。
動画は、トラックのドライバーが撮影し、2018年11月6日夜にツイッター上に投稿された。大阪市港区内の弁天町交差点で撮られたものだ。
1分近くすると、警察官が現れるが、暴走車は、道路の縁石に正面から激突した。
駆け寄った警察官は、助手席のドアを開けようとし、それができないと窓を叩く。すぐにサイレンの音がして、パトカーも現場に急行した。車を警察官5人で取り囲むと、警察官が何か大声を上げる。車は、ドアを開けないため、警察官が助手席の窓を壊した。
車は、それでも前進しようとするのか、「止まれー!」と警察官から怒号が飛ぶ。壊れた窓から手を入れて警察官が助手席のドアを開けると、運転している人物を「出せ!出せ!」と指示が入る。別の警察官が運転席のドアも開けて、取り押さえるような様子が映ったところで終わっている。
この2分20秒の動画は、11月7日夕現在で80万回余も再生されており、一体何があったのかと波紋が広がっている。
道交法違反で逮捕したが、原因などは捜査中
「こんなのが人混みに突っ込んでいたらと思うとぞっとする」「とりあえず普通の状態じゃないってのはわかります」「まさに警察24時ですね」......。
ツイッター上では、このほかにも別角度の動画がいくつかアップされている。それらを見ると、暴走車からは若い男が引きずり出される場面が映っていた。男は、硬直したような様子で、取り押さえられると、横向きに丸くなっていた。男がけいれんしていたという真偽不明の情報もある。
大阪府警の港署は11月7日、J-CASTニュースの取材に対し、男を取り押さえた経緯を明らかにした。
それによると、交差点内をグルグル回る車が出現したのは、6日15時46分ごろだった。近くでトラックと別の車による交通事故があり、パトカーも出て処理に当たっていたところ、グルグル回る車に気が付いた。
車を運転していたのは20代の男で、ほかに同乗者はいなかった。港署では、道交法違反(安全運転義務違反)の現行犯で男を逮捕し、事情を聴いている。なぜ交差点内でこのような運転をしていたのかについては、捜査中だとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)