ガキ使にシフトの日テレ、テレ東は「独自路線」
かつて、複数の格闘技イベントが大みそかに行われ、大みそか特番を組むためにテレビ局による格闘技団体の争奪戦が繰り広げられた。2001年にTBS系で放送されたINOKI BOM-BA-YEの視聴率が、民放断トツで紅白に次ぐ2位を記録。これを機に、大みそかの格闘技イベントの放送が定着した。
2003年にはフジテレビが参戦し、PRIDEを中継。さらにINOKI BOM-BA-YEが日本テレビ系に移り、これに対抗してTBSはK-1系列のDynamiteを放送するなど、この年の大みそかは民放3局が格闘技中継を実施し、「三大格闘技祭り」と呼ばれた。
日本テレビは格闘技イベントの視聴率低下により2004年以降、格闘技から撤退し、2006年から「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の「笑ってはいけないシリーズ」にシフトチェンジした。
1990年代後半から格闘技中継から撤退しているテレビ朝日の大みそかは、「くりぃむVS林修!クイズサバイバー」シリーズが恒例となっており、2014年から2017年まで4年連続で放送されている。
いち早く今年の大みそかの特番を発表したテレビ東京は、午後10時から「孤独のグルメ2018大晦日スペシャル」(仮)を放送。昨年に続いて独自路線を行く構えだ。
ちなみに昨年の民放の大みそかの視聴率のトップは、「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」(日テレ系)が断トツの17.3%(18:30~)、16.3%(21:00~24:30)。他の番組は10%に届かず、5%から7%の攻防となった。
レジェンド、メイウェザーのRIZIN参戦、井岡の日本人初の世界4階級制覇挑戦で、ここにきて一気に盛り上がりを見せてきた格闘技界。大みそかの視聴率戦線の本命は?