NMB48のキャプテン、山本彩さん(25)が2018年11月4日、大阪市内のNMB48劇場で行われた卒業公演に出演し、約8年間にわたるアイドル生活に別れを告げた。山本さんはNMBの中では「1強」と呼ばれることもあり、AKB48グループでも中心メンバーのひとりだ。
2017年末に渡辺麻友さん(24)が卒業したことで初代「神7(セブン)」の全員がグループを離れ、松井玲奈さん(27=15年卒業)に続いて、姉妹グループの「神7」経験者からも卒業者が出たことになる。これを機に世代交代が進むのか。そうだとすれば、次のAKB48グループを背負うのは誰か。最近の「人事」から読み解いた。
新キャプテン託されたのは2016年加入の5期生
山本さんは選抜総選挙では16年に4位にランクイン(17、18年は不出馬)。15年度下半期の連続テレビ小説シリーズ「あさが来た」の主題歌「365日の紙飛行機」(15年)でセンターポジションを担当するなどしてグループ外の知名度も上がり、16年のNHK紅白歌合戦の出演者を視聴者の投票で決める企画は1位を獲得。コアなファン以外からも幅広い支持を得た。山本さんは新キャプテンを小嶋花梨さん(19)に託すが、小嶋さんは16年にNMB48に加入したばかりの5期生。18年10月発売の楽曲「僕だって泣いちゃうよ」の選抜メンバー18人に選ばれたものの、18年の選抜総選挙では120位圏外。知名度が上がるまでには多少の時間がかかりそうだ。
そこでAKB48グループの「次世代」を読み解くカギになりそうなのが、2018年11月28日発売予定のAKB48の新曲「NO WAY MAN」をめぐる「人事」だ。23人が選ばれた「選抜メンバー」のうち過半数の13人がAKB48から選ばれ、残りの10人を姉妹グループで分け合った。NMB48からは、白間美瑠さん(21)のみが選ばれた。
この楽曲では、日韓で放送されたオーディション番組「PRODUCE(プロデュース)48」に参加したメンバーを多く起用。HKT48の宮脇咲良さん(20)や矢吹奈子さん(17)ら、日韓合同ユニット「IZ*ONE(アイズワン)」に専念するためAKB48グループの活動を2年半にわたって離れることになったメンバー3人をフロントメンバーに据えた。