タレントの熊田曜子さん(36)が、幼い娘3人を児童館に連れて行ったところ、大人1人なら子供2人と制限されて入館できなかったとブログで報告した。
入館を断ったのは、この児童館の事情もあるらしいが、その対処については論議が起きている。
「そんな決まりがあったなんて。完全に私のミス」
熊田さんには、それぞれ5歳、3歳、4か月の娘たちがいる。2018年11月4日のブログでは、娘3人を連れて、この日に東京都墨田区の東向島児童館分館へ行ったと明かした。
日曜日だったが、夫が仕事になり、雨が降っていたので公園遊びはあきらめたという。この児童館は、1時間ごとに遊べる人数が決められており、無料だが事前にチケットを取らないといけない。
そして、熊田さんは、チケットを手に未就学児が遊べる「すくすくルーム」に入ろうとした。ここは、ジャングルジムやボールプールなどが備え付けられている。娘たちも、遊ぶ気満々だったが、入口にいたスタッフからは入場を制止された。
「お子さんは3人ですか?大人1名につき、子供2名までなので入れません」
こう言われて、熊田さんは、キョトンとしてしまった。そして、遊ばせてあげたいと思い、こう言って粘った。
「私が4か月の赤ちゃんをずっと抱っこ紐で抱っこをしているので、抱っこしながら上の子達をみるのはどうですか?」
しかし、別のスタッフが現れ、「ダメです」と断られたそうだ。
熊田さんは、「まさか、そんな決まりがあったなんて。完全に私のミスです」と悔やんだ。そして、「これからは初めての児童館に行く時も事前に大人1人で子供3人連れでもOKかどうか確認するべきですね」と書いている。
区「今後については検討しているところです」
確かに、東向島児童館分館のホームページを見ると、「すくすくルーム」については、「整理券1枚につき、保護者1名・お子さま2名まで入室可能です」と明記してあった。
熊田曜子さんのブログは、ツイッターやネット掲示板などで大きな話題になり、児童館の対処について、様々な意見が書き込まれている。
熊田さんに同情的な声としては、「走り回る子どもが3人ならまだしも、1人は乳児だよね...」「融通がきかない」「これで少子化対策やってますとか言われても」「ルールが子沢山に優しいものに変わってほしい」といったものがあった。
一方で、「何かあった時親がパッと動けるほうが安心」「ルール守れよってだけじゃない?」「むしろ施設側がキッチリ配慮してていいと思う」「自分の子ども・他の家の子供の安全を考えれば仕方がないと思う」などと児童館の対応を理解する声も多い。
墨田区の子育て政策課は11月5日、J-CASTニュースの取材に対し、大人1人なら子供2人と制限している理由について、こう説明した。
「施設内が狭いので、安全面を考慮してやっています。乳児から走れる子供までいますので、ぶつかったりすると危険だからです。スタッフもすべての子供を見切れませんし、1人OKするとほかの保護者にも言われてしまいます。抱っこひもでもダメなのは、親が自由に動けないこともあります」
入場制限は、過去に問題があったからというわけではなく、管理を委託している事業者と相談して決めたそうだ。
ただ、区には、「多くの子供がいる家庭はどうなんだ」「児童館は誰でも利用できるのに制限とは」といった声も寄せられているといい、同課では、「今回のことがありましたので、今後については検討しているところです」と話している。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)