年齢確認タッチパネルを拒み続ける「大人」たち トラブル経験のコンビニは2割弱も

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本味醂と味醂風調味料

   また、朝日投書が話題となった余波か、ツイッターでは「コンビニで味醂を購入したのだけれど、味醂にまで年齢確認いるのってびっくり」(10月29日)といった声も出ていた。10月には他にも「味醂買うために年齢確認される」「みりん買う時って、どうして年齢確認するのかな?」といったツイートもあった。もっとも、同様の声は以前から寄せられており、2015年には「NAVERまとめ」でも紹介されている。

   一口に味醂といっても、「本味醂」はアルコール分が約14%あり、酒税法上の酒類にあたるが、「味醂風調味料」というものもあり、こちらはアルコール分が1%未満で、酒類扱いではない。このため、コンビニの年齢確認対象になるのは、本味醂の方だ。

   全国味醂協会(東京都中央区)の担当者に話を聞くと、

「最近も業界内の雑談で、コンビニへ子供が買い物に行ったが、味醂は年齢確認を求められ、買えなかったという話を聞いた。残念だね、という声が出た」

とのことだった。しかし、業界として、年齢確認対象からはずすようコンビニ業界に求める、などの動きは出ていないそうだ。

   ただ、メーカーを含む味醂業界のある関係者は、

「飲むお酒の年齢確認は必要だと思いますが、調味料の味醂は確認対象からはずしても良いのでは、という気がしています。たとえば一人暮らしを始めた19歳の大学生が、料理のための味醂を買えなかった、という話を聞くと、そこまでの規制の必要はあるのだろうかと思ってしまいます」

と感想をもらした。

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