自分への激励電話が「立憲」にかかってくる
―― 足元の状況をみると、支持率が伸びません。18年10月のNHKの世論調査を見ると、同じ民進党からできた政党でも、立憲民主は6.1%なのに対して国民民主は0.8%。なかなか1%を超えられません。この原因をどう分析していますか。
玉木: まず、国民の多くは所属議員が立憲民主党なのか、国民民主党なのか区別がついていないと思うんですね。「野党が頑張っている」となると、最初に立憲を連想するかもしれない。実は国民民主党の現職国会議員がいる選挙区で世論調査をすると5~6%、高いところで8~9%の支持率が出るんですね。大型国政選挙を1回もやっていないし、国民民主党が存在していること自体がまだ国民のなかには知られていない。19年夏の参院選、4月の地方自治体選に向かって一生懸命活動を展開し、まず議員と所属政党の顔を一致させるというようなことを含めてやっていかないといけないと思います。非常に私はいい政党ができて、私たちの考え方を訴えていけば、1番多くの国民に響く政党ではないかなと思っています。代表質問をした後、かなり多くの励ましと問い合わせを一般の方からもいただきました。「初めてこんな政党があることを知りました」という声もあったので、もっとアピールしていくべきだと思いますね。
―― 党名が頻繁に変わるので、有名な議員の名前と所属政党がひも付いていないのが低支持率の一因、だということですか。
玉木:それはあります。結党当時の18年5月の衆院予算委員会で質問して、結構麻生さん(麻生太郎財務相)とかをやりこめましたが、「玉木さんいい質問だった」という激励の電話が「立憲」民主党に入っていました。当時の私でさえ立憲民主党の人だと認識されてたので、政党名の浸透はそう簡単ではないと思いますけどね。いい仲間といい政策といい政党だという自負はありますから、訴えていけば必ず支持が広がるし、少し支持率の低下も底を打って、じわじわ(支持が)広がっているなという実感はあります。