かっぱ寿司、ハイボール+唐揚げで200円! それでも「『激安』の自覚ない」と語る理由は...

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   回転寿司チェーン「かっぱ寿司」が380円(税別、以下同)のハイボールを100円で提供するキャンペーンを2018年11月から実施すると発表し、インターネット上では「これ目当てで行っても良いだろ」とその安さに注目が集まっている。

   数か月前には生ビール100円キャンペーンを実施したばかり。相次ぐ「激安セール」は消費者にとっては嬉しいところだが、採算面で「赤字ではないか」と憂える声もある。だが、運営元のカッパ・クリエイトはJ-CASTニュースの取材に「『激安』という自覚がありません」と答える。一体どんな狙いで一連のキャンペーンを打っているのか。

  • 「かっぱ寿司」がキャンペーンを実施する(画像はカッパ・クリエイトのウェブサイトから)
    「かっぱ寿司」がキャンペーンを実施する(画像はカッパ・クリエイトのウェブサイトから)
  • 「かっぱ寿司」がキャンペーンを実施する(画像はカッパ・クリエイトのウェブサイトから)

「実験的な取り組み」

   カッパ・クリエイトは2018年10月25日、かっぱ寿司でハイボール100円、さらに通常580円の唐揚げ(またはフライドポテト)&ハイボールのセットを200円で提供するキャンペーンを実施すると発表。11月1日から12月21日までの平日16時から19時までで、対象は東京都・神奈川県・愛知県・大阪府の店舗。「ちょい飲み」需要に応える。

   ツイッターやインターネット掲示板では「えっ、ハイボールと鶏から頼んで200円でいいのか!」「これ目当てで行っても良いだろ」「神じゃん」などの声があがる一方、「580円の物を200円ってカッパなりふりかまわねえな」「採算取れるか」と採算についての疑問を示す声もあり、様々な意味でその「安さ」は注目を集めている。

   一体どんな狙いがあるのか。同社のマーケティング部担当者は10月31日、J-CASTニュースの取材に対し、「世の中には様々なハッピーアワーやチョイ飲み企画がありますが、回転寿司ではこれまで目立った取り組みがなかったため、実験的な取り組みとして実施することにしました」と話す。時間帯を限定しているのは、食事をメインとする客が来店するピークタイムとの重複を避けるため。

   一方で「正直、これらのキャンペーン商品単独で採算を取ることは難しいです」とのこと。寿司やラーメンなど、「ついで」の注文を受けることでバランスを取りたい考えだという。

なぜ寿司ではないのか

   それにしても回転寿司店でありながら、今回プッシュするのはハイボールと唐揚げ・フライドポテト。「寿司屋......?」「寿司は?」とネット上では素朴な疑問も漏れているが、なぜ寿司ではないのか。担当者は、出発点が「ちょい飲み」企画であることから、

「セット商品という点では、ハイボールの『おつまみ』という観点でこの2品を選びました。お寿司については、そもそも種類が豊富なため絞込みが難しいことと、様々なメニューからお好みのものをお客様自身で選んで頂くことが回転寿司の楽しみかと思いまして、今回のような設計としました」

と話した。

   かっぱ寿司は9~10月の2か月間も、380円の生ビールを100円で提供するキャンペーンを実施したばかり。当時もネット上では安さのあまり「おかしいだろう」「安すぎでは」といった声もあがっていた。また、17年に開始した男性1580円・女性1480円からの「食べ放題」コースも、実施店舗を東京・埼玉から10月以降順次拡大していくとするなど、コストパフォーマンスを重視する企画が相次いだ。

   こうした一連の「激安」キャンペーンについて何らかの一貫した戦略があるかと聞いたところ、

「弊社としては、残念ながら『激安』という自覚がありません......。あくまでお客様に喜んで頂ける企画や施策をこれからもどんどん発信し続けていきたいと思っていますので、是非ご来店頂ければと思います」

との答えだった。

姉妹サイト