なぜ寿司ではないのか
それにしても回転寿司店でありながら、今回プッシュするのはハイボールと唐揚げ・フライドポテト。「寿司屋......?」「寿司は?」とネット上では素朴な疑問も漏れているが、なぜ寿司ではないのか。担当者は、出発点が「ちょい飲み」企画であることから、
「セット商品という点では、ハイボールの『おつまみ』という観点でこの2品を選びました。お寿司については、そもそも種類が豊富なため絞込みが難しいことと、様々なメニューからお好みのものをお客様自身で選んで頂くことが回転寿司の楽しみかと思いまして、今回のような設計としました」
と話した。
かっぱ寿司は9~10月の2か月間も、380円の生ビールを100円で提供するキャンペーンを実施したばかり。当時もネット上では安さのあまり「おかしいだろう」「安すぎでは」といった声もあがっていた。また、17年に開始した男性1580円・女性1480円からの「食べ放題」コースも、実施店舗を東京・埼玉から10月以降順次拡大していくとするなど、コストパフォーマンスを重視する企画が相次いだ。
こうした一連の「激安」キャンペーンについて何らかの一貫した戦略があるかと聞いたところ、
「弊社としては、残念ながら『激安』という自覚がありません......。あくまでお客様に喜んで頂ける企画や施策をこれからもどんどん発信し続けていきたいと思っていますので、是非ご来店頂ければと思います」
との答えだった。