「もし身代金支払いがあったら、見合う人間か悩む」
カタールが多額の身代金を支払ったと在英シリア人権監視団が主張したことを聞かれると、安田純平さんは、次のように自らの見方を話した。
身代金支払いについては、根拠がはっきりせず、4日前に解放されたものの政治的事情で発表が延びたと人権監視団が言ったことは事実でないという。家族からの質問に答えるといった生存証明は、2016年1月以降「それに値するものは取られていない」とした。
安田さんは妻の深結(みゅう)さんとともに、11月2日夕のTBS系報道番組「Nスタ」にも生出演、身代金の問題について自らの考えを明かした。
身代金によって命が助かる人がいればそれでいいと思うとしながらも、もし安田さんのために身代金が支払われたとしたら、自分がそれに見合う人間なんだろうかなどと悩むと説明した。取材にために危険地帯に入るかも含めて、「考え方も変わるかもしれないですね」と話した。
虐待を受けて絶望的な気持ちになったときは、「シリアの難民がヨーロッパに大量に出ていることを聞いていましたし、もっと違う取材の仕方もあったということも考えた」という。
このほか安田さんはフジテレビ系「プライムニュース イブニング」にも生出演、また収録でNHKの取材に応じたほか、日本テレビ系報道番組「news zero」への生出演も予告されている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)