三島氏との「銀ブラ」エピソードも
江波さんの芸能活動に大きな影響を与えたのは、昭和の文豪・三島由紀夫氏だった。
大映の新人時代、三島氏が俳優として主演した映画「からっ風野郎」(1960年)に、江波さんはキャバレーの女給役で他の女優たちと出演。三島氏が女給を膝の上に乗せるシーンで、三島氏が女給役を演じる女優の中から選んだのが江波さんだった。
江波さんは2017年6月24日放送の「サワコの朝」(TBS系)で当時の様子をこう振り返っている。
「乗ったんですけど。乗って、ライティングとかそういう時間がありますね。その間になんかちらっとお話ししたら、なんか、面白がっていただいて、そんな親しくなんかさせていただいたわけじゃないけど、面白がってもらって、色んなとこにお供させていただいたって感じですね。その当時は何だか分かんないけど。お宅にもうかがったり」
これを機に三島氏との交流が始まったという。また、番組では三島氏と銀座を歩いた「銀ブラ」のエピソードも披露した。
三島氏とのつながりで、著名な作家、芸術家らと交流を持ったという江波さんは「そういう(芸術家の)方々から色んなことを教わりましたよ。映画の見方とか、本の読み方であるとか、音楽の聴き方であるとか。その人たちのやってることを見て覚えた。本当にすごかった、面白かった」と当時を懐かしむように振り返った。