会社独自に商品の検査を行い、「再度安全性を確認」
ツイッターでは「薬用アース サンスポット猫用」にも使用されている、殺虫作用を持つ薬「フェノトリン」が原因ではないかとの指摘も出ている。和歌山県内にある動物病院の公式サイトでは以下のように紹介されている。
「アメリカでは『フェノトリン』を含むノミ・ダニ予防薬で多数の猫ちゃんが副作用を起こしたため、商品の回収や危険性に関する警告チラシやウェブなどで、猫が中毒にならないように情報の開示を行いました。そして現在では『フェノトリン』を含む猫用商品は販売されておりません」
「日本では『動物医薬品として農林水産省で認可された成分である』との理由で販売されております。この薬は経皮的に吸収される薬ですが、猫は異物が体に付着すると舐める習性があり、滴下された薬剤を経口的に摂取しより強い毒性が出ると思われます」
この記述について、アース・ペットの担当者は、一部を否定。「経皮的にはほとんど吸収されない」「舐めた場合は反射で吐き出すか、飲み込んだ場合は体内の分解酵素で代謝されて、尿中に排出される。体内に残留する可能性は低い」と説明した。アメリカのペット用品メーカー「The Hartz Mountain Corporation」の事例が明るみに出た当時、すでに「薬用アースサンスポット猫用」を販売していていたアース・ペット(2017年7月までは「アース・バイオケミカル」)は、会社独自に商品の検査を行い、再度安全性を確認したという。実際、Hartz社の商品はフェノトリンの濃度が85%であるのに対しアース・ペット社の商品は35%とのことだ(含有率はアース・ペット社調査に基づく)。