クセもの・元木コーチが巨人を変える? 原監督も一目置く「センス」と「人たらし」ぶり

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監督と選手の潤滑油になれるか

   また、原監督が元木コーチに期待するのは、首脳陣と選手との間の潤滑油的な役割だろう。元木コーチは現役時代から「人たらし」として知られる。

   新人時代の松井秀喜氏の運転手にはじまり、FAで移籍してきた清原和博氏、落合博満氏らの大物選手の「付き人」を務めた。外様の選手が早くチームに溶け込めるように、調整役に徹して人間関係を築いてきた。

   長く清原氏のキャッチボールの相手を務め、元木コーチがケガで戦線を離脱していた時には、元木コーチが復帰するまで誰ともキャッチボールをしなかったという。また、年下の松井氏からは「大(だい)ちゃん」と呼ばれ、先輩後輩問わず慕われていた。

   現役時代には「挫折」を味わった。上宮高時代には歴代2位タイの甲子園通算6本塁打を放ち、ホームラン打者として名をはせた。だがプロ入り後、高校時代までのパワーは通じず、打線ではつなぎ役に徹した。

   キャリア晩年では代打で起用されることが多くなったが、持ち前の鋭い配球の読みと集中力で一発勝負のチャンスをものにし、代打の切り札として活躍した。

   高橋由伸監督が率いた2018年シーズンに欠けていたものは、「チーム戦略」と「選手の闘志」と指摘されてきたが、新たな「頭脳」が加わったことで来季、一味違った巨人が見られるかもしれない。

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