シリアで解放されたジャーナリストの安田純平さん(44)について、見解が対立しているテレビ朝日解説委員の玉川徹氏と元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が、テレ朝系番組「モーニングショー」で激突した。
玉川氏は、2018年10月24日の同番組で、安田さんが自己責任だとバッシングを受けていることを疑問視し、ジャーナリストも兵士同様に英雄として迎えるべきだと主張した。しかし、橋下氏は、翌25日のAbemaTVの番組で「英雄ですかね?」「僕は違うと思う」と反論していた。
「玉川さんは、ジャーナリストをね、特別視してる」
11月1日放送の「モーニングショー」では、この2人による直接討論が実現した。
まず「ジャーナリストの意義」について論題に上がり、玉川氏は、権力者が隠したいことを暴くには情報が必要だとして、民主主義とジャーナリズムは一体のものだと主張した。
これに対し、橋下氏は、「僕、ここから決定的に違うんですよ」と返した。報道による権力チェックは必要だとしながらも、「玉川さんは、ジャーナリストをね、特別視してる」と批判した。
玉川氏が「僕は特別視していないです」と反論すると、橋下氏は、こう指摘した。
「だったら今回、危険地域に行って帰ってくるだけでは、英雄じゃないですよ。それは、仕事の中身を見ないと」
派手な紛争の映像を撮ることはそんなに価値はなく、国際社会で言われていることと違っていたという報道ができれば評価できるという。安田さんについては、結果的に身代金が犯人に渡るなどのデメリットの方が大きくなかったのか検証しなければいけないと、橋下氏は主張した。