4階級制覇めざす井岡一翔 井上尚弥との「決定的な差」とは

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ともに「海外路線」

   一方の井岡選手は、WBA、WBC世界ミニマム級王座を統一し、世界3階級制覇の実績を持つが、世界的には「日本のリングから出ない王者」として認識されていた。これに加えて、当時、同階級にいた無敗の絶対王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦が実現せず、世界に名を売る機会を失ったのも世界的な評価が低い要因のひとつだろう。

   現在、井岡選手は日本のジムに所属せず、日本ボクシングコミッション(JBC)が発行するプロライセンスを所持していないため、日本のリングに上がることは出来ない。井岡選手はロシアのプロモーターと契約しており、キューバ人のトレーナーから指導を受けており、今後は海外を主戦場としていく構えだ。

   海外志向の強い井上選手もまた、今後は海外でのリングが続く見込みだ。来春に予定されるIBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」準決勝戦は、米国で行われる可能性が高い。

   井上選手は「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」を制し、3団体の王座統一に成功すれば、米国でさらなるビッグマッチ、巨額ファイトマネー獲得のチャンスも十分にある。

   同じ海外路線を進む井岡選手はまず、世界4階級制覇。井上選手との「決定的な差」を縮めるためには、負けは許されないだろう。

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