ダウンのポイントを「遅れた時間」で割り算すると...
日本シリーズの放送延長によるドラマの放送開始時間の遅れについては、10月30日放送の「中学聖日記」(TBS系・22時~)でもみられた。同ドラマは日本シリーズの放送延長により40分遅れとなる22時40分から放送が始まったが、これに関しても、ドラマの視聴者からは放送遅延による視聴率低下を懸念する声が噴出。実際、第4話の平均視聴率は5.4%と、第3話の6.2%を0.8ポイント下回った。
視聴率の下落分を放送時間の遅延時間で割ってみた。両ドラマは共に本来なら22時放送開始のドラマだが、「獣になれない私たち」は1.4ポイントダウンの1時間15分遅れ(75分)であり、「中学聖日記」は0.8ポイントダウンの40分。これらをそれぞれ割り算すると、
「1.4÷75=0.018666...」
「0.8÷40=0.02」
と、近似的な値となっており、「放送時間が1分遅れるごとに視聴率が0.02ポイント下がる」とでも言えそうな結果となった。
もちろん、視聴率の推移はここまで単純な計算だけでは表せないだろう。昨17年でいうと、日本シリーズ第3戦(対戦チームはソフトバンクとDeNA)の放送延長で1時間35分(95分)の遅れで放送が始まった「監獄のお姫さま」(TBS系・22時~)の第3話(平均視聴率は6.5%)の視聴率の下落値は3.1ポイントであり(第2話は9.6%)、割り算の結果は「0.0326」だった。
とはいえ、放送開始時間の遅延と視聴率の下落値の関係は気になるところではある。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)