ローソンの店員が募金箱のお金を漁ってレジに入れていると告発する動画がツイッター上に投稿され、物議を醸している。
店員が横領したかのような物言いだったが、ローソンでは、J-CASTニュースの取材に対し、「実際の業務の流れとしてやっているものだと思います」と説明した。
不正があったかのように拡散を呼びかけ
店の窓の外から動画は撮られており、女性店員がちょうど募金箱を横倒しにして、箱の中から小銭を取り出す様子が映っていた。店員は、硬貨の数を数えるような素振りを見せた後、レジを操作してお金を中に入れる場面で動画が終わっている。
この24秒ほどの動画は、2018年10月29日にツイッター上で投稿された。
ツイート主は、家の近くのローソンに行って帰ろうとしたところ、店員が募金箱を漁っていたと報告した。皆で集めたお金なのに、レジの中に入れていたとして、不正があったかのように拡散を呼びかけた。
動画は、ツイッター上で拡散して大きな反響を呼び、様々な意見が書き込まれている。
「何のための募金箱なんだよー」「もうこれから、コンビニに募金はせんようにする」などと真に受けるような書き込みもあったが、コンビニ経験者からは、動画の内容にツッコミが相次いだ。
それは、レジ前にある募金箱について、その額を集計する「通常業務」だというのだ。
「実際の業務の流れとしてやっているもの」
動画投稿については、「店員悪者にされて可哀想」「何も拡散すればいいってもんじゃない」「店員さんに聞けばよかったのでは?」などと指摘された。
一方で、客の見えるところで作業をしていたため、「勘違いするのも仕方ない」「バックルームでやらなアカンやろ」といった声もあった。
ローソンの広報室は10月31日、取材に次のように説明した。
「預からせていただいた寄付は、レジで入金して、最終的に本部で集約したうえで、寄付先にお届けしています。動画の店員は、実際の業務の流れとして、レジにお金を入れる作業をしているものだと思います」
動画は、200万回以上も再生されていたが、31日昼過ぎには、ツイートともに削除されている。ツイート主については、ローソンとして、何か対処したわけではなく、今後も特に考えていないという。
客の前だと誤解を生むのではとの一部の声については、「ご意見として参考にさせていただきたいと思います」と言っている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)