稲田朋美氏「LGBT」「多様性」で復権か 代表質問に「異例の抜擢」

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「人間は失敗するけど、それで終わりじゃありません」

   実は稲田氏は党政調会長を務めていた16年に「性的指向・性自認に関する特命委員会」を立ち上げ、以前からLGBTの問題に取り組んでいた。こうした側面はこれまであまり知られてこなかったが、杉田氏の問題を機に、自らの取り組みをアピールする機会が増えている。

   10月2日の朝日新聞の「耕論」欄では、過去の保守系雑誌に寄稿した内容が国会で問題視されたことについて、

「自分でも『そんなこと言ったんやー』とびっくりするけど、人間は成長する。大臣を辞任し、1年たってようやく反省点が言える。人間は失敗するけど、それで終わりじゃありません」

と反省の弁。

「ただここ数年、『ヘイト本』と言われる差別的な出版物が売れる状況は、悲しいですね。右派論壇が先鋭化し、それが保守のイメージとなり、自分たちの首を絞めている」

とも付け加えた。

   10月26日発売の「月刊Hanada」18年12月号にも「保守の私が、なぜLGBT支援を」と題して寄稿。杉田氏が寄稿で「生産性」という言葉を使ったことを

「生きていくうえでの価値を『生産性』で判断することはさみしいことです」

などと批判。「LGBTは性的嗜好」という杉田氏の寄稿の表現には「誤解が見受けられる」として、「当事者にとって『性的指向』は、ほぼ生来的かつ不可避的なもので、本人または他社の意見で変えられるようなものではない」と説いている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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