「ハンドメイドは手軽、稼げる」 メディア紹介に作家らから危惧の声

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「実際は多くの手間や費用をかけた上で商品ができています」

   ハンドメイドの販売を本格的に始めて1年、制作自体は学生時代からブランクを挟みながら15年間続けている桜井芙弓さんはツイッターで18日、「ハンドメイド、楽に稼げるだなんて、思っちゃいけませんよ...」として、制作から販売までの工程を図解。制作に必要な定規やカッター、ちりめん複数色など、まず必要な材料・工具を手芸店でそろえるのに約6000円かかること、制作技術は書籍や教室で学ぶ必要があること、デザインを描き上げるにも時間を要することなど、「材料費」や「作業時間」だけでは測れないハンドメイドの手間を解説している。

   桜井さんはJ-CASTニュースの19日の取材に応じ、「200円分の材料だけポンと渡されてもいきなり30分で作れません。技術を学び、多くの道具を買いそろえないといけません」と話す。たとえば「レジン」を使う場合、「丁寧につくるなら、成型する際、はじめは内側に気泡が入り込んで出来栄えが悪くなることが多いです。ある程度の練習が必要です」といい、桜井さんの場合は5~6作品目から綺麗な成型ができるようになったとのことだった。

   また、

「心配なのは、これからハンドメイドを作ろうという方々より、買う側の方々が、『原価に対して販売価格が高すぎるのではないか』と認識するかもしれないことです。実際は多くの手間や費用をかけた上で商品ができています。しかし、そうした過程が考慮されず、たとえば1300円と値付けしている商品でも材料費の200円くらいで売ってほしいという話が出てしまいかねません」

と危惧している。

   実際に放送直後、インターネット上では、

「ボリすぎで草」
「こういうの見ると高い金出して買うの バカらしくなるな」
「ヒルナンデスでつまみ細工やってるんだけど、がっぽり稼ぎたいとか言ってる時点でぼったくりじゃねぇかって思う」

と価格について不満の声もあがっていた。ただ桜井さんは、価格設定について「安すぎると、かけた時間・費用に比べてリターンが少なく、くじけて続けられなくなるのではないでしょうか。続けていくためにも正当な報酬は必要と思います」と話している。

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