あの小川榮太郎氏が...! 月刊Hanada対談で「同性パートナーシップ」に理解示す

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   「松浦さんは同性婚の法制化を求めて活動されてきましたが、私は同性婚に反対です。それでも、対話ができることを示したい」――対談の冒頭、こう発言したのは、誰あろう文芸評論家の小川榮太郎氏だ。

   「新潮45」休刊問題で、各界からの激しい批判にさらされた小川氏だが、2018年10月26日発売の雑誌「月刊Hanada」12月号(飛鳥新社)で、ゲイであることを公表している元参院議員・松浦大悟氏との対談が掲載された。小川氏は持論を改めて主張する一方、同性パートナーシップについては「今後、十分検討していく必要がある」との見方を示すなど、「歩み寄り」を見せた。

  • 松浦大悟氏がツイッターにアップした小川榮太郎氏とのツーショット
    松浦大悟氏がツイッターにアップした小川榮太郎氏とのツーショット
  • 松浦大悟氏がツイッターにアップした小川榮太郎氏とのツーショット

12ページにわたり松浦大悟氏と語る

   保守系の編集方針で知られる「月刊Hanada」は12月号で、「総力大特集 『新潮45』休刊と言論の自由」と題し、一連の問題について、主に小川氏らの主張を擁護する特集を組んだ。

   小川氏と松浦氏の対談はその一環として、「封殺された当事者(LGBT)たちの本音」というタイトルで行われたもので、実に12ページにわたる内容だ。松浦氏は、問題となった「新潮45」10月号の特集にも寄稿、「当事者」としての議論を展開し、注目を集めたことで知られる。

   対談での小川氏は、「あの文章を読んでいただければ、LGBTそれぞれへの差別的な表現は一か所もないとわかるはずです。ただ地口や揶揄をつかったので反発された」とするなど、自らの文章に非はなかった、と改めて主張する。一方、冒頭で「対話」を宣言したように、松浦氏の発言に対し、「重要なご指摘です」「大事なポイントです」「それはわかります」と繰り返し首肯するなど、(比較的)穏やかな態度を見せているのが印象的だ。

   中でも注目されるのは、「同性婚」あるいは「同性パートナーシップ」をめぐる議論の部分である。

   同性婚反対、という姿勢を取る小川氏に対し、松浦氏は、「同性愛者も一人で生きていくことに不安があり、パートナーを求め、さらに制度的に承認されることで安定性を求めたいと考えているわけです」と、制度化を求める当事者の思いを説明する。小川氏はなお、同性婚反対論を繰り返すが、同性パートナーシップについて聞かれると、

「割合から推定すれば、(同性愛者は)日本で少なくとも数百万人いるわけですから、これほど多くの人が制度的にまったく位置づけられなくてもかまわないというのは保守ではありません」

   と述べ、「今後、十分検討していく必要があると思います」と「理解」を示したのだ。

姉妹サイト