安田純平氏に橋下徹氏「英雄ですかね?」「僕は違うと思う」 テレ朝玉川氏に反論

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   シリアで解放されたジャーナリストの安田純平さん(44)をめぐる「自己責任」の議論がメディアで大きく取り上げられる中、元大阪市長の橋下徹氏(49)が議論に「参戦」した。

    橋下氏は2018年10月25日深夜に生放送されたAbemaTV「NewsBAR橋下」で、安田さんは「謝るのが当然」だと指摘。さらにテレビ朝日解説委員の玉川徹氏の「英雄」として迎えるべきだという主張に疑問を呈した。

  • 橋下徹氏(2015年5月撮影)
    橋下徹氏(2015年5月撮影)
  • 橋下徹氏(2015年5月撮影)

「世界が報じないことを俺が報じるんだという心意気は良し」

   安田さんに対しては、自ら危険な紛争地帯に足を踏み入れたという「自己責任論」を理由に、インターネット上などで激しいバッシングが続いている。テレビや新聞でも自己責任論に焦点を当てた報道が連日なされている。

   25日の「NewsBAR橋下」でもこの話題を取り上げ、橋下氏とゲストの馳浩衆院議員(自民党)が意見を交わした。

   橋下氏は初めに「助かってよかったと思う」としながら、「理由や経緯がどうであれ、危ない(状況にある)国民を助けるというのが日本政府の責任」だと指摘し、次のように持論を展開した。

「安田さんは、そういうこと(政府には、どんな状況にある国民も助ける責任があること)を踏まえて、帰国時に『すみません。ご迷惑をおかけしました』という一言は絶対必要」
「ジャーナリストとして、世界が報じないことを俺が報じるんだという心意気は良し。本当にそれで成功して世界のメディアが報じていないことをどんどん報じたのであれば拍手喝采ですよ。(安田さんはそれが)できなかったんだから。そこは結果責任で、税金使って政府の国際テロ情報収集ユニット使って労力かけたんだから、帰ってきたときには『すみません、結果出せまでした。ごめんなさい』というのは当然だと思う」

「失敗して帰ってきたらヒーローじゃない」

   さらに橋下氏は、24日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)の中で玉川徹氏が「『英雄』として迎えないでどうするんですか」などと発言したことにも言及。「英雄ですかね?この状態で」と馳氏に投げかけたほか、自身としても

「あれで色々な情報をバンバン報じてくれたら、そこでヒーローだと思う。失敗して帰ってきたらヒーローじゃない。テレ朝の玉川さん、それは僕は違うと思う」

と反論した。

   一方の馳氏は、そもそも自己責任論にまつわる論争に時間を割くこと自体が有意義なものではないと考えており、折に触れて「時間がもったいない」などと述べた。

   安田さんが無事だったことについては、橋下氏と同様に「生きていてくれて嬉しい」という立場をとりながらも、安田さんの行動については

「見てる人は皆わかってるんですよ、バカだなぁと。3回も行ってるんだからバカの上塗りと一緒」

   と、厳しい表現を使う場面も。自己責任論について議論することを避け、

「そんなことよりも今後の展開、彼が救出されたプロセスを検証して次の展開にいかしていくべき」

などと主張した。

   なお安田さんは25日の帰国に当たり、「大変なお騒がせと、ご心配をおかけしました。おかげさまで無事、帰国することができました。可能な限りの説明をする責任があると思っています。折を見て対応させていただきます」とのコメントを発表している。

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