どこまで再生エネに「本気」になれるか
冷暖房の需要が減って過ごしやすくなる春と秋の、工場などの事業所が休みになる土、日曜日に、天候が良ければ出力制御が常態化する可能性もある。実際、13日だけでは終わらず、14日以降10月の土、日曜日は出力制御を実施、または実施が検討。供給力が過剰だった場合、出力制御という手段を使うことは予め決まっているルールだから、事業者にとって「寝耳に水」というわけではない。だが、あまりに頻発するようだと、事業計画が大幅に狂ってしまう。
国は太陽光などの再生エネを「主力電源化」する方針を掲げている。しかし現状のままだと、せっかく導入しても、うまく活用できない事態になる。九電だけでなく、他の大手電力も実施の可能性がある。
このまま主力電源化を目指すなら、他電力に逃がす広域連係の拡充、安価な蓄電池の開発などが求められ、九電という一電力会社で解決できる問題ではないだろう。国の本気度が問われている。