中田敦彦「良い夫やめる」の心理学 専門家なら「すれ違い」の理由をこう見る

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「過程」を重視する男性と、「結果」に喜び感じる女性

   経営コンサルタントで心理学博士の鈴木丈織氏は以下のように指摘する。

「中田さんの家庭で起きた今回のような問題は、『円満な家庭を作ろうとする際に、男女では重視する点が違う』という点を意識すれば解決することができます。端的に言うと、男性は『円満な家庭を作るまでの過程』に喜びを感じる傾向が強く、その一方で、女性は『完成された円満な家庭像』に喜びを感じる傾向が強いです」

   確かに「日経デュアル」の記事でも、中田さんは、自分がいかに働き方を変え、「妻の要求」に応えようとしてきたかの「過程」を熱弁している。

「ゆえに、男性は『不慣れな家事をやっている自分』『いつかは家事が上手くなる自分』という像に喜びを感じてしまいます。その一方で女性は完成形を重視しますから、『家事に不慣れな夫がもたらした不完全な家事の結果』に不満を抱いてしまいます。この結果、男性側は『妻が要求のレベルを上げ続ける』『妻は自分のできないところばかり注目する』という不満を抱いてしまうことになります」

   では、こうしたすれ違いを避けるにはどうすればいいのか。

「このようなすれ違いを避けるには、『家事を行う際は少しでも疑問に思ったらその点についてLINEなり何なりで相手に聞いてみる』ということをやってみればよいでしょう。忙しい中での家事分担ですから、指示を待つというよりは家事を進めてしまった上で後からメッセージを見返して、至らなかった点と照らし合わせばお互いストレスが溜まらずにすむのではないでしょうか」

   また、コミュニケーションの大切さも鈴木氏は指摘する。

「『なぜ人は「良い夫」「良い妻」たろうとしてしまうのか?』ですが、これは決して義務感や虚栄心などではなく、あくまで円満な家庭を願っているからです。なので、『こんな家庭をつくりたい!』『こんな夫、妻になりたい』という像を常に言語化し、夫婦間で話してみると、すれ違いはなくなっていくはずです」

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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