「目的」と「意図」があるかどうか
この過程で英政府が作った定義によると、「偽情報」は「害を与えたり、政治的、個人的、金銭的利益を得たりする目的で、人々をだましたり、判断を誤らせたりする意図をもって、意図的に嘘や操作された情報を作り出したり共有すること」。一方で、「誤情報」は、「不注意で嘘の情報を共有すること」とするにとどめた。目的と意図があるかがどうかが、大きな違いのようだ。
英政府の答弁では、
「偽情報が英国社会と、民主主義的価値に沿った国益に与える影響を減らしたい」
として、産学共同で偽情報の調査プロジェクトを進めていることなどを紹介している。
今回の英政府の答弁は、議会の「中間報告」に対するもの。最終報告は18年秋にまとまる予定で、偽情報対策をめぐる議論が進展しそうだ。
(J-CASTニュース 工藤博司)