「日本酒は様々なバリエーションを楽しんでいただければ」
常温のお酒を「冷や」と呼ぶ理由に関しては、10月24日に取材した創業1645年の老舗酒造「招徳酒造」の代表・木村紫晃さんも同様の見解を示している。
木村さんは「今は冷や酒ばかりですね」と話す。酒は温度が高いと劣化しやすいため、保存は冷たいところで行うのが良いという。「日本酒は様々なバリエーションを楽しんでいただければ」と語る一方で、「冷やしすぎると味の繊細なところが感じにくくなりますね」と、注意点も教えてくれた。
J-CASTニュース編集部内でも何名かの社員に聞いてみたが、「冷や」=「常温」を知っていたのは60代の社員が中心だ。中には「酒を冷やすのは邪道だ」という意見もあった。逆に若手社員には今回初めて「冷や」=「常温」だったことを知った、という向きも少なくなく、「ぬるいより冷たい方がおいしくない?」との声もあり、酒の楽しみ方は変わってきているのかもしれない。