声優の辻谷耕史さんが2018年10月17日、脳梗塞のため亡くなった。56歳だった。23日に日刊スポーツなど、複数のメディアが報じている。
辻谷さんはアニメ「犬夜叉」の弥勒(みろく)役や、「ガンダム0080」のバーナード・ワイズマン役、「学園BASARA」浅井長政役で声優を務めるほか、「昭和元禄落語心中」では音響監督を務めた。訃報を受け、全国のファンはもちろん、芸能界でも悲しみの声が相次いでいる。
神山健治「思考が停止している」
タレントの森口博子さんは、辻谷さんの死去が報じられた10月23日にツイッターで、心情を明かした。
「声優、辻谷耕史さん。56歳、まだ早すぎます。先日、『機動戦士ガンダムF91』一日公開のトークショーで、お会いしたばかりでした。昨日、Anison Daysのフェスで辻谷さん演じる主人公シーブックのお話をして、主題歌を歌わせて頂いた矢先の訃報。心からご冥福をお祈り致します」
映画監督で脚本家の神山健治さんも23日、ツイッターで追悼の意を示した。
「精霊の守り人のタンダ役でお世話になった辻谷耕史さんが亡くなられたと聞き、思考が停止している。女用心棒を陰から見守る心やさしきタンダの声が忘れられません」
森久保祥太郎も「先輩」の死を惜しむ
後輩声優からも追悼の声が寄せられている。森久保祥太郎さんは23日、ツイッターに
「今回のライブツアーでずっと話してきた、俺のモチベーションであるPay it forward(編注:人から受けた善意を、別の人へ繋いでいくこと)というマインドを与えてくれた先輩、辻谷耕史さん。昨日は朝までたくさんの思い出を振り返っていました。とても悲しい。駆け出しの頃、たくさんの事を教わりました。本当にありがとうございました」
と投稿した。
声優の小松未可子さんはツイッターで、辻谷さんは自身が子供のころから好きだったキャラクターの声優だったと振り返っている。
「辻谷耕史さん。『昭和元禄落語中』で、初めてお世話になりました...。緊張した現場でしたが、暖かくご指導頂きました。個人的には、子供の頃から大好きだった犬夜叉の弥勒様。お仕事ご一緒させて頂けたこと、本当に誇りに思います。ご冥福をお祈り申し上げます」