テレビ番組「池上彰の現代史を歩く」(テレビ東京系)の公式サイトが2018年10月23日、21日の番組で取り上げた絵画「民衆を導く自由の女神」(ウジェーヌ・ドラクロワ)について、加工された映像で、誤って使用したと謝罪した。
この絵画は、フランス7月革命(1830年)をテーマにしたものだが、インターネット上でいわゆる「コラ画像」(コラージュ画像)ではないかとの指摘が相次いでいた。
「今後はこのようなことのないよう、チェックを強化し...」
10月21日の番組は、ジャーナリストの池上彰さんが、パリやマルセイユをめぐる内容。フランス7月革命を話題にする場面で、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」だとする1枚の絵が紹介された。しかし、この絵では右端の部分に、本来の絵には存在しないはずの顔周りを布で覆った人物らしきものが描かれていた。
インターネット上では、この見た目から、ゲームソフト「アサシン・クリード」(映画化もされた)の登場人物で、暗殺教団の一員である「アルタイル」ではないかとの指摘が相次いでいた。これを受けてJ-CASTニュースが22日、テレビ東京の広報部に取材した時点では、「番組内容に関しては、こちらでわかりかねます」との回答にとどまっていた。
番組公式サイトでは、視聴者と関係者に謝罪したうえで、
「今後はこのようなことのないよう、チェックを強化し、番組作りに取り組んでまいります」
としている。