陸上自衛隊の隊員21人が小銃を持ったまま札幌市内の市民交流プラザのエスカレーターに乗り、市民からクレームを受けて謝罪した。
とはいえ、陸自では持ち歩きの基準などはないという。ネット上でも、賛否両論の声が上がっている。
「来館者が驚いてしまう」と施設が自衛隊に注意
陸自北部方面総監部や札幌市民交流プラザにJ-CASTニュースが聞いたところによると、隊員21人は、陸自の音楽まつりのリハーサルに出るため、2018年10月19日13時ごろ、自衛隊の車で交流プラザの正面入口に着いた。
当初は、機材搬入用の通用口から会場内に入る予定だったが、場所が分からず、そのまま正面入口から入った。その際に、来館者を驚かせてはいけないと、制服の上着の内側に小銃を入れるなどして、4階の会場までエスカレーターに乗ったという。実弾は装填されていなかった。
ただ、小銃の一部は見えており、目撃した人から「これはどうなんでしょうか?」とその場でクレームを受けた。小銃は、開会で国旗を掲揚するときに胸の前で小銃を立てるセレモニーの演出に使われたという。
その後、22日になって、交流プラザにも市民から同様なクレームの電話があり、交流プラザが陸自に事実関係を確かめ、来館者が驚いてしまうため注意してほしいと伝えた。
交流プラザの管理課は23日、「演出の小道具は搬入口から入れるのが基本で、そのことを事前に伝えてはいました。しかし、開館したばかりで十分に伝わっていなかったので、われわれも気を付けたいと思います」と取材に話した。