「小さなもの」に惹かれる日本のユーザー
単機能にして、薄型軽量化を図った携帯電話は、以前から存在していた。たとえば、フューチャーモデル(東京都新宿区)のSIMフリーケータイ「NichePhone(ニッチフォン)-S」シリーズは通話とテザリングに特化し、厚さ9.5ミリ、重さ52グラム(4G対応モデルの場合)を実現している。また、通信方法は異なるが、2012年にはPHS回線を利用した、エイビット(東京都八王子市)の「ストラップフォン」が、ミント菓子「フリスク」と同じサイズとして話題になった。
では、なぜ今回「カードケータイ」が話題になっているのだろう。スマホ/ケータイジャーナリストの石川温(つつむ)さんは18年10月18日のJ-CASTニュースの取材に、背景のひとつには「スマホに飽きている」ことがあるのではと指摘する。また、日本のユーザーが「小さなもの」に惹かれることも一因と語る。
「あと、ドコモが作っている事も大きいのかなと。ドコモがちゃんと作っていて、ドコモのネットワークがつながる。音声通話がメインですけれど、ブラウザも付いているし、SMSも送れるので、必要な機能は満たしているのかなと。当然、スマートフォンとの2台持ちになるんでしょうけれど。人に自慢しやすいアイテムとしても注目を浴びているのかなと思います」