「市民の思いを踏みにじる実に下劣な行為」
石垣市自然環境保全条例では、保護が必要とされる動物は「保全種」に指定され、市内での捕獲は原則禁止されている。
石垣市市民保健部環境課が10月3日、先の番組を受けて公式サイトに掲載した「石垣島の野生生物の採取について」によれば、保全種に指定されていない場合でも「絶滅の危機に瀕している動植物は数多く存在しており、石垣島に生息する多くの種が島内の生態系の構築に重要な役割を担っています」とある。
10月17日には番組に対する「抗議決議案」と「意見書案」が石垣市議会に提出され、全会一致で採決された。
「抗議決議」では、TBS、放送倫理番組向上機構(BPO)宛てに、
「市の希少な生物を売買目的で捕獲し、その時価相場や、そのような市場があるかの如く放送がなされた。このような放送は視聴者へ誤ったメッセージを与え、石垣島へ希少生物の捕獲目的での来島を誘発するおそれがあり、生物の乱獲、生態系の崩壊にも繋がりかねず、(中略)共存してきた石垣市民の思いを踏みにじる実に下劣な行為であり、到底看過できるものではなくTBSの放送姿勢には強い憤りを覚える」
とTBSを強く非難。厳重に抗議するとしている。
「意見書」では総務大臣、環境大臣に対し、今後このような放送が無いよう指導・監督を求めている。
石垣市議会事務局の担当者は、J-CASTニュースの取材に「いずれも10月19日付で送付した」と話す。