登場とともにスタジアムは異様な雰囲気に
「新井選手がバットを持ってネクストサークルに向かっていった時、スタンドから大歓声が起こりました。それまで巨人のピッチャーに抑え込まれ、ツーアウトの場面でしたけど、何かが起こるかもしれないという一種、異様な雰囲気に包まれました。あの場面でヒットが出て逆転出来るのは、今季の広島の強さの象徴でもあります」
それまで好投していた畠投手。弱冠24歳はスタジアムの雰囲気に飲まれてしまったのかもしれない。
杉内氏は「僕の経験上、苦手なバッターだったり、相性が悪いバッターだったりすると、結構、フォアボールだったりヒットを打たれるシーンがありましたね。（新井選手にヒットを打たれて）畠投手は茫然としてましたね。（その次に）菊池選手と対戦したわけですが、スリーラン打たれましたね」と自身の経験を踏まえ、畠投手の心理を分析した。
CSファイナルステージ突破へあと1勝。広島の長男は、今季限りで引退するとは思えないほど、その存在感を増している。