日本相撲協会の評議員会で議長を務めていた池坊保子・元文科副大臣が、元日馬富士暴行事件当時の貴乃花親方(既に引退)をめぐる自身へのバッシングについて、テレビ番組で「魔女狩りのように...」と振り返った。
議長時代にも会見で、「袋叩きにあった」とマスコミ批判を展開していた池坊氏だが、任期満了で退任してから約4か月経ち、一層伸び伸びと(?)、「対立構図を作り出して...」などとメディア批判を展開していた。
「ワイドショーに怒ってるんです」
池坊氏は、2018年10月15日放送の「長嶋一茂と怒れる女たち」(フジテレビ系)に出演。黒を基調とした上着で、胸元には真珠らしきネックレスが光る。番組前半部分で、1月の「貴乃花親方の理事解任」(いずれも当時)に伴う池坊氏会見で、親方について「著しく礼を失する」と批判したことで、自身がバッシングを受けた、と紹介された。さらに「あれから9か月。今、怒っていることは何か」とナレーションが入ると、池坊氏は
「ワイドショーに怒ってるんです」
と、うっすらと笑顔を浮かべながら答えた。続けて、
「何か問題が起きると、もう袋叩きにするじゃないですか」
「対立構図を作り出して、すごい勢いでコメンテーターの人が批判する」
と指摘。笑顔は次第に消え、最後は
「魔女狩りのように...」
とまで表現した。番組内では、池坊氏へのツッコミは特段なく、静かに次の話題へ移っていった。
当時の池坊氏へのワイドショーでのバッシングぶりは、どのようなものだったのか。一連の騒動は17年11月から続いており、J-CASTニュースの記事をみても、「ひるおび!(TBS系)で、八代英輝弁護士が(池坊氏の親方批判は)『言いがかりに近いのでは』と発言」(17年12月14日配信)、「バイキング(フジテレビ系)で、親方の母、藤田紀子さんが『(池坊氏は)よっぽど貴乃花親方が憎いんでしょうね』と発言」(18年3月27日配信)といった動きが紹介されていた。他にも、1月8日の「バイキング」で、司会の俳優、坂上忍氏が「(池坊氏は)公平公正でいなきゃいけない立場じゃないんですか?こんな人が議長やってんだ」と批判したことをデイリースポーツ(8日、ネット版)などが報じている。